認定看護師教育課程
「感染管理」
-特定行為研修を組み込んでいる教育課程(B課程)-
日々発展を続ける医療環境の中で、病院感染のコントロールは病院における大きな課題となっています。
近年次々に報告される各種の多剤耐性菌や、新興・再興感染症による脅威に対し、感染予防・管理・監視を行える能力を身に付け、看護の専門職としてのさらなる専門的知識・技術の習得により、人々の健康を守り、安全な病院環境管理を担える感染管理認定看護師を育成します。
コース概要
本課程において養成したい感染管理認定看護師とは
下記の到達目標のもとカリキュラムを構成し、教育を実施します。
1)施設及び地域の状況を評価し、医療関連感染予防・管理システムを組織的かつ戦略的に構築し推進することができる。
2)施設の状況にあわせた医療関連感染サーベイランスを実践できる。
3)感染リスクの高い患者あるいは感染徴候のある患者を多角的に捉え、臨床推論力と病態判断力に基づいた実践により、感染症の進行や重症化を予防し回復を促進することができる。
4)感染管理分野において役割モデルを示し、看護職への指導、看護職等へのコンサルテーションを行うことができる。
5)より質の高い医療を推進するため、多職種と協働し、チーム医療のキーパーソンとして役割を果たすことができる。
6)医療等を提供する場で働くあらゆる人々や患者とその家族に対し、倫理的配慮を行いながら医療関連感染予防と管理、抗菌薬の適正使用等における実践ができる。
養成する認定看護師
感染管理認定看護師
カリキュラムに特定行為研修の共通科目と以下の特定行為区分別科目を組み込んでいます。
・栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
・感染に係る薬剤投与関連
教育期間 年間スケジュール(予定)
4月上旬 | 入学式 |
4月上旬~7月 | eラーニング*1(登校日あり)*2 |
8月~11月頃 | 集合研修*3 |
11月頃~12月 | 臨地実習(認定看護分野) |
12月~1月 | 統合演習 |
1月~2月 | 臨地実習(特定行為) |
2月 | 修了試験 |
3月 | 修了式 |
*2 eラーニングの期間中、演習および筆記試験のための登校日を数回(各1~2週間程度)予定しています。
*3 集合研修期間中にカリキュラムにそって、主に専門科目を履修します。
受講申込み
出願資格
受験申請にあたっては、次の各項に定める要件をすべて満たしていること。
1.日本国の看護師免許を有する
2.上記の免許取得後、通算5年以上注1)の実務研修注2)をしている
3.上記の実務研修の内、通算3年以上注3)は感染管理に関わる活動実績を有する
活動実績は日本看護協会が定める内容に準拠し、次のとおりとする。
① 感染管理に関わる活動実績(感染対策委員会、ICT、リンクナース会等)を有すること
② 感染予防・管理等において自身が実施したケア等の改善実績を1事例以上有すること
③ 医療関連感染サーベイランス実施における一連の流れを理解していることが望ましい
④ 現在、医療施設等において、専任または兼任として感染管理に関わる活動に携わっていることが望ましい
注1)2024年12月1日現在で看護師実務経験が60か月以上であることを意味する
注2)実務研修とは、看護実務経験を意味する
注3)2024年12月1日現在で感染管理に関わる活動実績が36か月以上であることを意味する
定員
30名
出願期間
2024年12月2日(月)~12月23日(月)【必着】
カリキュラム概要
科目名 | 時間数 | |
---|---|---|
共通科目 | 1. 臨床病態生理学 | 40 |
2. 臨床推論 | 45 | |
3. 臨床推論:医療面接 | 15 | |
4. フィジカルアセスメント:基礎 | 30 | |
5. フィジカルアセスメント:応用 | 30 | |
6. 臨床薬理学:薬物動態 | 15 | |
7. 臨床薬理学:薬理作用 | 15 | |
8. 臨床薬理学:薬物治療・管理 | 30 | |
9. 疾病・臨床病態概論 | 40 | |
10. 疾病・臨床病態概論:状況別 | 15 | |
11. 医療安全学:医療倫理 | 15 | |
12. 医療安全学:医療安全管理 | 15 | |
13. チーム医療論(特定行為実践) | 15 | |
14. 特定行為実践 | 15 | |
15. 指導 | 15 | |
16. 相談 | 15 | |
17. 看護管理 | 15 | |
380時間 | ||
専門科目:認定看護分野専門科目 | 1. 感染管理学 | 15 |
2. 疫学・統計学 | 30 | |
3. 微生物学 | 30 | |
4. 医療関連感染サーベイランス | 45 | |
5. 感染防止技術 | 30 | |
6. 職業感染管理 | 15 | |
7. 感染管理指導と相談 | 15 | |
8. 洗浄・消毒・滅菌とファシリティ・マネジメント | 15 | |
195時間 | ||
専門科目:特定行為研修区分別科目 | 1. 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 22 |
2. 感染に係る薬剤投与関連 | 39 | |
61時間 | ||
演習・実習 | 統合演習 | 15 |
臨地実習 | 150 | |
165時間 | ||
合計 801時間 |
臨地実習(認定看護分野)施設
臨地実習の施設は全て福岡県内を予定しています。
修了証・履修証明書について
本課程を修了されますと、
①『認定看護師教育課程(B課程)「感染管理」修了証』が授与され、日本看護協会認定看護師「感染管理」認定審査の受験資格が得られます。
② 特定行為研修修了証が交付されます。
③ ①および②とともに、学校教育法の規定に基づくプログラムであることを示した「履修証明書」が交付されます。
募集要項・申込書類一式について
募集要項、申込書類一式は次の方法で入手いただけます。
1)郵送の場合
福岡国際医療福祉大学生涯教育センター事務局に請求してください。
返信用封筒〔A4版封筒(角2型)に270円切手貼付、住所・氏名明記〕を福岡国際医療福祉大学生涯教育センター事務局宛に郵送してください。募集要項・申込書類を返送いたします。
2)ダウンロードをする場合
(1)2025年度認定看護師教育課程「感染管理」募集要項一式(PDF)
(2)2025年度認定看護師教育課程「感染管理」出願書類一式(PDF)
(3)2025年度認定看護師教育課程「感染管理」出願書類一式(WORD)
(4)2025年度認定看護師教育課程「感染管理」振込依頼書(PDF)
※(1)、(4)は必ずダウンロードして下さい。(2)、(3)はいずれか必要なファイル形式のものを選んでダウンロードして下さい。
受講申込み書類送付先・問い合わせ先
福岡国際医療福祉大学 生涯教育センター事務局
認定看護師教育課程「感染管理」係
TEL:092-407-0434092-407-0434
FAX:092-407-0474
Email:educenter@takagigakuen.ac.jp