認定看護師教育課程
「認知症看護」
-特定行為を組み込んでいる教育課程(B課程)-
団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年には、認知症有病者数は700万人となり、65歳以上の高齢者の5人に1人、国民の17人に1人は認知症になると予測されています。認知症があっても住み慣れた地域でよりよく暮らし続けることができる社会づくりに貢献できる認知症看護認定看護師を育成します。
コース概要
本課程において養成したい認知症看護認定看護師とは
下記の達成目標のもとカリキュラムを構成し、教育を実施します
1)高い臨床推論力と病態判断力に基づいて、認知機能障害及び身体疾患の合併による影響をアセスメントし、治療的援助を含む健康管理を行うことができる。
2)認知症の発症からエンドオブライフまで、住み慣れた地域あるいは在宅で生活を継続できるよう、症状マネジメント及び生活機能の評価と支援、家族支援を行うことができる。
3)認知症の人がもてる力を発揮できるよう生活・療養環境を調整することができる。
4)認知症の人の権利を擁護し、あらゆる場において認知症の人の意思が適切に反映されるよう、意思決定能力の評価、人的・物理的環境の整備、認知機能に応じた配慮ができる。
5)地域包括ケアシステムにおいて、多職種と協働しチーム医療のキーパーソンとしてケアサービス推進の役割を果たすことができる。
6)認知症看護の実践を通して役割モデルを示し、看護職への指導を行うことができる。
7)認知症看護分野において、看護職等に対し、相談対応・支援を行うことができる。
養成する認定看護師
認知症看護認定看護師
カリキュラムに特定行為研修の共通科目と以下の特定行為区分科目を組み込んでいます。
・栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
・精神及び神経症状に係る薬剤投与関連
教育期間 年間スケジュール(予定)
4月上旬 | 入学式 |
4月上旬~7月 | eラーニング*1(登校日あり)*2 |
8月~11月頃 | 集合研修*3 |
11月頃~12月 | 臨地実習(特定行為研修) |
1月~2月 | 臨地実習(認定看護分野) |
2月 | 修了試験 |
2月~3月 | 統合演習 |
3月 | 修了式 |
*2 eラーニングの期間中、演習および筆記試験のための登校日を数回(各1~2週間程度)予定しています。
*3 集合研修期間中にカリキュラムにそって、主に専門科目を履修します。
受講申込み
出願資格
受験申請にあたっては、次の各項に定める要件をすべて満たしていること。
1)日本国の看護師免許を有する
2)上記の免許取得後、通算5年以上注1)の実務研修注2)をしている
3)通算3年以上注3)の認知症の多い施設(在宅ケア領域を含む)等での看護実績がある者
4)認知症の人の看護を5例以上担当した実績を有すること
5)現在、認知症の人の多い医療・福祉施設(在宅ケア領域を含む)等で認知症の人の看護実践に携わっていることが望ましい
注1)2024年 12月1日時点で看護師実務経験が60か月以上であることを意味する
注2)実務研修とは、看護実務経験を意味する
注3)2024年 12月1日時点で認知症看護に関わる活動実績が36か月以上であることを意味する
定員
25名
出願期間
2024年12月2日(月)~12月23日(月)【必着】
カリキュラム概要
科目名 | 時間数 | |
---|---|---|
共通科目 | 1. 臨床病態生理学 | 40 |
2. 臨床推論 | 45 | |
3. 臨床推論:医療面接 | 15 | |
4. フィジカルアセスメント:基礎 | 30 | |
5. フィジカルアセスメント:応用 | 30 | |
6. 臨床薬理学:薬物動態 | 15 | |
7. 臨床薬理学:薬理作用 | 15 | |
8. 臨床薬理学:薬物治療・管理 | 30 | |
9. 疾病・臨床病態概論 | 40 | |
10. 疾病・臨床病態概論:状況別 | 15 | |
11. 医療安全学:医療倫理 | 15 | |
12. 医療安全学:医療安全管理 | 15 | |
13. チーム医療論(特定行為実践) | 15 | |
14. 特定行為実践 | 15 | |
15. 指導 | 15 | |
16. 相談 | 15 | |
17. 看護管理 | 15 | |
380時間 | ||
専門科目:認定看護分野専門科目 | 1. 認知症看護概論 | 30 |
2. 認知症の病態生理・臨床診断・治療 | 45 | |
3. 認知症看護における倫理 | 15 | |
4. 認知症の人とのコミュニケーション | 15 | |
5. 認知症の人のケアマネジメント | 45 | |
6. 認知症の人の生活機能の評価と支援 | 30 | |
7. 認知症の人の家族支援 | 15 | |
195時間 | ||
専門科目:特定行為研修区分別科目 | 1. 栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 22 |
2. 精神及び神経症状に係る薬剤投与関連 | 35 | |
57時間 | ||
演習・実習 | 統合演習 | 15 |
臨地実習 | 150 | |
165時間 | ||
合計 797時間 |
臨地実習(認定看護分野)施設
臨地実習の施設は全て福岡県内を予定しています。
修了証・履修証明書について
本課程を修了されますと、
①『認定看護師教育課程(B課程)「認知症看護」修了証』が授与され、日本看護協会認定看護師「認知症看護」認定審査の受験資格が得られます。
②特定行為研修修了証が交付されます。
③①および②とともに、学校教育法の規定に基づくプログラムであることを示した「履修証明書」が交付されます。
募集要項・申込書類一式について
募集要項・申込書類一式は次の方法で入手いただけます。
1)郵送の場合
福岡国際医療福祉大学生涯教育センター事務局に請求してください。
返信用封筒〔A4版封筒(角2型)に270円切手貼付、住所・氏名明記〕を福岡国際医療福祉大学生涯教育センター事務局宛に郵送してください。募集要項・申込書類を返送いたします。
2)ダウンロードをする場合
(1)2025年度認定看護師教育課程「認知症看護」募集要項一式(PDF)
(2)2025年度認定看護師教育課程「認知症看護」出願書類一式(PDF)
(3)2025年度認定看護師教育課程「認知症看護」出願書類一式(WORD)
(4)2025年度認定看護師教育課程「認知症看護」振込依頼書(PDF)
※(1)、(4)は必ずダウンロードして下さい。(2)、(3)はいずれか必要なファイル形式のものを選んでダウンロードして下さい。
受講申込み書類送付先・問い合わせ先
福岡国際医療福祉大学 生涯教育センター事務局
認定看護師教育課程「認知症看護」係
TEL:092-407-0434092-407-0434
FAX:092-407-0474
Email:educenter@takagigakuen.ac.jp