2023.03.22
本学の必修科目である「海外保健福祉事情」の一環として行われる海外研修は、研修国13か国における医療と福祉を学び、交流を深めることに重点をおいたユニークなものです。
2020年から始まったコロナパンデミックにより、この3年間海外研修を実施することができませんでしたが、国際医療福祉大学が実施した2022年度冬季海外研修に当大学から初めて5名の学生が自由参加でシンガポールとオーストラリアの研修に参加しました。
オーストラリア・TAFEゴールドコースト研修(2023年2月22日~3月5日)
世界の人と学んだ英語クラス(オーストラリア研修)
今回の研修は午前中が英語のクラス、午後がオーストラリアの医療についてのクラスでした。今回の研修を通して一番学んだことは、世界には様々な高い目標を持った同年代の人がいるということです。英語のクラスは日本人だけではなく、コロンビア、スペイン、台湾、タイ、メキシコなどからの留学生と一緒に受けました。ゲームの開発をしている人や、サッカーチームを運営している人など、同年代でもレベルの高いことに驚きました。英語のクラスはディスカッションや英文法の授業でした。私のクラスは15名ほどの生徒数でしたが、周りの人の発言の多さにも驚きました。授業で感じたことや疑問に思ったことはその場ですぐに言葉にしていました。日本では発言に躊躇することが多いのでこの授業のように自由に自分の気持ちを伝えることができたら、より学びも深まるのだろうなと感じました。世界中の人と関わることで英語力だけではなく、私もプラスαの強みをもつ必要があると強く感じました。
オーストラリアの医療について印象に残っていることは、ノーリフティングケアというものが主流となっているということです。これは患者の移乗などの際に直接患者を持ち上げるのではなく、機械を使って持ち上げることを指します。医療者の腰痛予防や患者の安全にもつながります。オーストラリアの看護師の方は一度も患者を抱えたことがないと言っていました。日本では直接患者を抱えることがほとんどなので、このノーリフティングケアはとても興味深いものでした。
シンガポール・ナンヤンポリテクニック研修(2023年2月28日~3月6日)
シンガポールの学生とトモダチになれた!!
シンガポール研修2日目はナンヤンポリテクニック(NYP)という国立専門学校へ行き、そこの先生方が学校の特色を説明してくださり、また学校内を見学しました。NYPは最新の設備が多く、患者型シミュレータモデルもあり、そこの学生さんたちはこれらの設備を使って実践に生かしているそうです。夜は”ニュートンサーカス”という屋台村に行きました。3日目はNYPのシミュレーション室で実際に実技をしました。これは他のキャンパスの看護学科の人が実技を行い、少し緊張感がありました。ランチの後はバスで少し離れた老人ホームに見学しに行きました。多くの高齢の方がおり、ゲームを楽しんでいました。ここの施設ではスケルトン型ロボットなどがあり、多くのことを学べました。夜はマリーナベイサンズ付近に行き、ガーデンズバイザベイのショーを見ました。ものすごい光の量で圧倒されました… 4日目はKYDZ Internationalというおもちゃを作っているところへ行きました。ここでは高齢の方や小さい子に対しての多くのおもちゃを紹介してもらいました。ランチの後はそれぞれのキャンパスの特色をNYPでプレゼンしたり、伝統的なゲームを紹介しあったりしてとっても楽しかったです!お菓子とサインもいただきました。私たち4人はNYPで仲良くなった現地の男の子と観光地を回って行きました!USSも行き、素敵な夜景のショーもみてその日はとっても充実した1日を過ごしました。
今回の海外研修ではとても多くのことを学べました。シンガポールの医療環境を学べたことはもちろんですが、現地や他のキャンパスに友達ができ、様々な思い出ができました。