理学療法学科

基礎研究、応用研究を充実させ、将来の理学療法の礎を担う人材を養成
本学科は、1学年の定員40名の少人数教育を特長とし、アジアの玄関口の立地を生かし、我が国のみならず国際的な医療・保健・福祉の動向を的確に捉え、幅広い社会のニーズに高水準で応え得る知識と技術を有する理学療法士を育成することを目的としています。その目的を達成するために、経験豊富な教授陣と特長のあるカリキュラム、最新の教育機器を揃え、他に類をみない教育体制を準備しました。隣接する福岡山王病院をはじめとする豊富なグループ関連医療福祉施設および連携を密にする外部施設で臨床実習を実施し、臨床で即戦力となる理学療法士を養成する充実した実習環境が整っています。これらの環境の中で、それぞれの目標を持って、めざす理学療法士像を追求できると考えます。4年間の大学生活の中で、幅広い知識、専門的な技術とともに皆に愛される人間性と社会性を身につけてください。臨床で活躍できる理学療法士、グローバルな視点を持ち海外で活躍できる理学
療法士、研究教育分野で今後の理学療法の進歩を支える理学療法士、あなたがめざす理学療法士像を目標を同じくしてバックアップします。

理学療法学科長
柊 幸伸 教授
学科概要
定員
40名
取得可能な資格
- 理学療法士国家試験受験資格
など
理学療法士の活躍の場
医療機関
- 総合病院
- 大学病院
- 一般病院
- リハビリテーション専門病院
- 訪問看護ステーション
ほか
児童福祉施設
- 肢体不自由児医療福祉施設
- 特別支援学校
ほか
スポーツ関連施設
- スポーツジム
- 企業スポーツクラブ
ほか
公務員
- 福祉行政機関
- 保健所
- 福祉相談所
ほか
高齢者福祉機関
- 老人保健施設
- 老人福祉施設
- 特別養護老人ホーム
- デイケアセンター
ほか
養成する人材

チーム医療が重要なリハビリテーションの一員として、人間性豊かで幅広くバランスの取れた人格生成を図り、臨床でリーダーとなり得る人材を養成します。また、充実した語学教育と海外保健福祉教育、必修の海外研修を通じて、国際的に活躍できる人材を養成します。日々進化する理学療法の技術・知識に対応すべく、基礎研究、応用研究を充実させ、将来の理学療法の礎を担う人材を育成します。
先輩の声

理学療法学科 4年
(福岡県立筑紫高等学校出身)
園田 祥史さん
運動学や健康スポーツ実践など楽しく授業に取り組んでいます
1年次の授業で特に印象に残っているのは「運動学」です。骨や関節、靭帯、筋などの身体の構造や機能について学び、基礎を固める上でとても重要な科目です。また、「運動解剖学」では触診で骨構造、筋の位置や付着部位、筋の作用などを学び、さまざまなスポーツで体を動かす「健康スポーツ実践」では他学科の学生とも交流しながら、楽しく授業に取り組むことができました。理学療法学科は、一人ひとりが個性豊かで、高い意識を持って勉学に励んでいます。学科イベントを通じて友情も深まり、思い出もたくさんできました。将来は、総合病院で働きたいと考えています。そのためにまずは基礎を固め、実習などを通して高い知識や技術を身につけていきたいです。理学療法士の一番の目的は、身体機能が低下した患者さんを、リハビリテーションを通して回復に導き、その方の社会復帰の実現を果たすことです。そのために、コミュニケーションや患者さんの心のケアなどを大事にして信頼関係を築き、だれからも信頼される理学療法士をめざしたいと考えています。
理学療法士として活躍中!

高木病院
理学療法士
松田 一樹さん
自分らしい生活を送れるよう患者さんに合ったリハビリテーションを
私は急性期病棟で、発症後、リハビリテーションが必要な患者様の治療を行っています。患者様が早く退院して自宅復帰ができるため心がけているのは「機能回復のためだけでなく、患者様に合ったリハビリテーションを行うこと」です。例えば、車の運転が必要な方であれば運転動作の訓練をし、グランドゴルフが趣味であればクラブを握る訓練を行うなど、退院後もその人らしい生活を続けていくためのリハビリテーションを行っています。そのために欠かせないのが、患者様やご家族とのコミュニケーションです。それぞれの生活スタイルや要望、お悩みなどを伺ったうえでリハビリテーション目標を設定します。勤務先の高木病院は地域治療を担う「大規模病院」であるため、多くの理学療法士が勤務しており、先輩の訓練や患者様への声掛け方法をそばで見ることができます。もっと患者さんに寄り添える理学療法士になるために、先輩方から多くの刺激をもらいながらスキルを磨いていきたいです。
理学療法士の仕事紹介
どんな仕事?
- 基本的動作能力の回復を図る
- けがや病気などで身体機能に障害を持つ人に対して、基本的動作能力(起きる・座る・立つ・歩くなど)の回復を図ります。障害や後遺症がある「部位」に注目して、①運動療法(治療体操など) ②物理療法(熱・水・光・電気・徒手)③日常生活動作訓練を実施するほか、義足・装具の活用や生活環境の改善を行います。
仕事の展開と将来の展望
- スポーツ分野や障害の予防でも活躍
- 理学療法の対象は、障害を持つ人ばかりでなく、入院で体力が低下した人、高齢者など今後障害が出ると予想される人、日常的に身体を酷使するスポーツ選手など幅広く、近年は、障害の予防にも取り組むようになっています。さらに、呼吸循環器系の病気や糖尿病などが原因の歩行困難や持久力低下が増えており、理学療法士も高度な医療知識を持つことが望まれています。