カリキュラム
作業療法学科 4年間の学修の流れ (カリキュラム)
その人らしい生き方を支援する作業療法を修得できるカリキュラム
一人ひとりに寄り添い、その人らしい生き方を医学的に理解し、支援する作業療法を効果的に修得できるカリキュラムを設定しています。学内では作業療法学の専門科目「地域生活支援論」などを通じ、医学的根拠に基づき、心身の障害を探求。
日常生活で対象者が抱え得る問題を把握し、支援方法を立案するための知識を学びます。さらに支援の実践力について、グループ関連医療福祉施設を中心とした1年次の基礎実習、2年次から4年次までの臨地実習を通じて身につけます。
作業療法学科の特色
現在、作業療法士の6割が総合病院やリハビリテーションセンターで働いていますが、地域包括ケアシステムの構築により、地域の人々のニーズに応えるための医学的知識を基礎にし、対象となる方々のライフスタイルに合わせた支援が求められています。地域で働ける知識と技術を身につけ、豊かな人間性を涵養する教育をめざします。
POINT.01 確実な医学知識の獲得
医療職である作業療法士は、解剖学、生理学、病理学などの基礎医学に続き、神経学、整形外科学、精神医学などにより病気を理解し、その知識のもとに作業療法評価学・治療学を学びます。介護保健施設、福祉施設、訪問リハビリ施設などで働く場合にも必須の知識です。
POINT.02 深く人間を理解できる豊かなこころを育む
作業療法で学ぶ専門性のひとつに、スポーツや歌、創作活動などの楽しみ活動、料理や畑作業などの生活に関連した活動を通じ、よりその人らしい生活を取り戻していただくための治療プログラムがあります。その学修過程で、個々人が抱く価値観の違い、対人関係を築く大切さを学びます。
POINT.03 地域包括ケアシステムの中で活躍できる知識と技術を獲得
地域包括ケアシステムは、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援を目的に、多職種が協力して多様なニーズに応えるシステムです。2年次の地域作業療法実習では、介護保健施設や在宅などで、医学的知識に基づいて生活を多角的に評価し、一人ひとりのニーズに合わせて支援を行うためのスキルを学びます。
特色のある授業
中枢神経疾患、作業療法学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
筋肉や骨といった全身の運動器、脳や脊髄といった中枢神経に対して、病気やけがを負うことで手や脳などの身体機能の低下、日常生活の活動にまで制限が引き起こされます。それらの動作能力の回復に向けた作業療法の治療や代償について学修します。
精神疾患作業療法学
脳の器質的、機能的な問題によって引き起こされる心の病気の特徴や日々の生活行為に及ぼす影響について学び、その人らしい目的や価値を持つ生活を理解し、コミュニケーションスキルなどを含めた社会復帰・就労に向けた作業療法の治療や代償について学修します。
地域生活支援論
地域包括ケアシステムで提供されるサービスと支援のあり方について、関連する法律や制度を含めて学修します。また、対象者の障害、ライフステージに合わせた地域生活の支援における、作業療法の役割を学修します。