お知らせ

ペシャワール会看護師 藤田千代子氏の講演が行われました

2021.12.28

トピックス

 12月3日、看護学部看護学科の森山ますみ准教授が担当する国際保健論の授業の一環として、ペシャワール会の藤田千代子氏による講演が行われました。藤田氏は、2019年12月4日に凶弾に倒れた医師の中村哲氏らとともにアフガニスタンやパキスタンなどで、看護活動・現地女性スタッフの育成などに当たってこられました。その功績が認められ、2021年5月には「第48回フローレンス・ナイチンゲール記章」を受章されています。

 講演では、ガスや電気などインフラ整備の無い診療所や病院で入手できるものを工夫しながら治療をした話をされました。さらに、2001年9月11日の米国での同時多発テロ後、国際社会による経済封鎖で食糧が入手困難となった飢餓・栄養失調の人々のために、多国籍軍等の爆弾が飛び交うなか、地元の人々とともに行った食糧配布の話、干ばつで苦しむの人々のための井戸や用水路を作られた話など、日本にいる私たちには想像を絶するような体験の数々を語っていただきました。

 講演終了後には、看護学科の学生が熱心に藤田氏に質問をする様子も見られました。学生からは「“土木活動で人を救う看護師”がいることに驚いた」「メディアでは報道されないような話が聞けて興味深かった」などの声があがりました。

 ペシャワール会の中村哲氏が凶弾に倒れて約2年。中村氏や藤田氏が取り組んできた活動や繋いできた意思が、本学学生にとって国際社会や将来を考えるきっかけになることを切に願います。

※写真撮影時のみマスクを外しています。

写真と共に体験を語る藤田氏

看護学科学生からの花束贈呈

藤田氏を囲んでの記念撮影

終了後に質問をする学生

keyboard_arrow_up