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【研究情報】理学療法学科 光武翼 講師/第一著者として2021年度3編目の研究論文が国際誌に掲載されました

2022.01.04

トピックス

光武翼講師は脳卒中患者に対する経頭蓋直流電気刺激と歩行トレーニングの併用効果に関する研究を行いました。この研究成果は、国際誌Frontiers in Human Neuroscienceに掲載されています。第一著者として、今年度NeuroReport、Journal of Stroke and Cerebrovascular Diseasesに続く3編目の国際誌への採択となります。



研究概要

 経頭蓋直流電気刺激(transcranial direct current stimulation; tDCS)は微弱な電気刺激を経皮的に頭部へ通電する方法であり、脳卒中片麻痺患者の歩行能力を向上させる手法として注目されています。tDCSの利点の一つとして、歩行練習や機能的電気刺激と組み合わせることで効果的なリハビリテーションを提供できます。しかし、適応パターンやパラメータ設定、評価方法の統一など一定の見解が得られておらず、効果に差があることも示されています。本研究ではtDCSと歩行練習を同時に行うオンライン刺激、tDCS後に歩行練習を行うオフライン刺激に分類し、メタアナリシスを行いました。その結果、オンライン刺激では歩行速度や歩行持久力の改善が期待できることが示されました。本研究は脳卒中患者に対してtDCSと歩行練習を行う際に一定の指針になる可能性があります。

 

論文情報

Mitsutake T, Imura T, et al.: Effects of Combining Online Anodal Transcranial Direct Current Stimulation and Gait Training in Stroke Patients: A Systematic Review and Meta-Analysis. Front Hum Neurosci 10;15:782305, 2021.
doi: 10.3389/fnhum.2021.782305. eCollection 2021.

URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8708562/

 

 

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